ハイドレーションとは何か?プロが教える登山・トレランの給水術

ハイドレーションとは何か?プロが教える登山・トレランの給水術についての最新情報をご紹介します。

登山コミュニティやSNSのリアルな声を取材・分析すると、ハイドレーション導入初期に最も多く報告されるトラブルが「ザック内の水没事故」です。着替えや防寒着、電子機器が濡れてしまい、山行の中断を余儀なくされるケースも少なくありません。しかし、現場で発生するトラブルの約9割はギアの初期不良ではなく、人的なセットミスや取り扱い上の不注意に起因しています。

取材データから浮き彫りになった主なハイドレーション水漏れ原因は次の4点です。

1. スライドロック/スクリューキャップの噛み合わせ不良:
給水後に開口部を閉める際、フィルムの縁が斜めに噛んでいたり、キャップのネジ山が正しく合致していなかったりすることで、ザック内の圧力によって隙間から水が漏れ出します。

2. クイックリンク(チューブ接続部)のパッキン摩耗・不完全挿入:
チューブをワンタッチで着脱できるコネクター部分にゴミが付着していたり、Oリング(ゴムパッキン)が劣化していたりすると、接続部からじわじわと水が染み出します。「カチッ」と音が鳴るまで確実に差し込む確認が不可欠です。

3. バイトバルブの噛みちぎれ・経年劣化:
吸い口のシリコンゴムは消耗品です。歯で強く噛みすぎたり経年劣化したりすることで亀裂が入り、弁が閉じなくなって水が滴り落ちます。

4. ザック内での鋭利なギアとの接触:
アイゼン、トレッキングポールの石突き、クッカーの角、テントポールなどがパック本体を圧迫・摩擦し、ピンホール(小さな穴)を開けてしまう事例です。パッキング時は必ずスリーブで隔離するか、スタッフサックを間に挟む配慮が求められます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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