巨大地震の震源「アスペリティ」とは?南海トラフ警戒と最新科学
現在、最も警戒が呼びかけられている南海トラフ巨大地震の震源域(駿河湾から日向灘沖)にも、巨大なアスペリティ群が海底深くに横たわっています。
過去数百年分の古文書や地質調査、そして近年の海底地殻変動観測により、東海、東南海、南海の各大海域において、陸側プレートを強く引きずり込んでいる強固な固着域が特定されています。これらの領域では、前回の昭和東南海地震(1944年)や昭和南海地震(1946年)から約80年が経過し、次の破壊を起こすのに十分な歪みエネルギーが蓄積されているとみられます。
南海トラフにおける最大の懸念は、東日本大震災と同様の「全域連動型破壊」です。ひとたび端のアスペリティが破壊されれば、隣接する領域の応力状態が急変し、時間差または同時多発的に連動破壊が進行する危険性を常に孕んでいます。
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