特別徴収の異動届出書とは?書き方と退職・転職時の手続き完全解説
異動届出書の様式は、各自治体の税務課公式ウェブサイトからPDFまたはExcel形式でダウンロードできるほか、eLTAX(地方税ポータルシステム)による電子申請にも対応しています。記載内容は主に「普通徴収への切替」「一括徴収」「転勤・転職に伴う特別徴収継続」の3パターンに大別されます。
① 普通徴収へ切り替える場合
退職後すぐに再就職しない場合や、自営業へ転身する場合の記入方法です。「異動後の徴収方法」欄で「普通徴収」を選択し、異動年月日、退職時までに徴収済みの月数と徴収済税額、未徴収税額を明記します。未納分については、後日市区町村から退職者の自宅住所へ直接納付書が送付されます。
② 一括徴収を行う場合
1月〜4月の退職時や本人の申し出により残額を一括天引きする場合です。「一括徴収」欄にチェックを入れ、一括徴収を行う月日と給与・退職金から差し引いた合計額を記載します。納入月を自治体が把握できるよう、入金スケジュールと整合性を取ることが欠かせません。
③ 転職先へ特別徴収を引き継ぐ場合(転勤・再就職)
同月内や翌月頭に切れ目なく転職する場合、本人の希望があれば新勤務先へ住民税の特別徴収を引き継ぐことができます。前職の担当者が異動届の上段(前勤務先情報・徴収実績)を記入し、転職先の給料計算担当者へ書類を送付。転職先企業が「特別徴収継続希望」欄に新しい指定番号等を記入した上で、市区町村へ提出します。
なお、マイナンバー(個人番号)の記載ルールについては注意が必要です。法定調書としてマイナンバーの記載が求められていますが、郵送時にマイナンバーを記載する場合は特定記録郵便や簡易書留など追跡可能な手段を用いることが推奨されています。自治体によっては、控え送付時のセキュリティ観点からマスキングを指示しているケースもあるため、各自治体の提出要領を確認してください。