目の下のポツポツの正体と治し方|稗粒腫・汗管腫の治療と予防
目の下にできる突起物は、一般に「脂肪の塊」と一括りにされがちですが、医学的には全く異なる病変です。アイシークリニックやこばとも皮膚科などの専門医が発信する臨床データによると、目の周囲に発生する良性病変の大半は「稗粒腫」または「汗管腫」に分類されます。
まず、直径1〜2ミリ程度の白くて硬い球状の粒として現れるのが「稗粒腫」です。これは毛包(毛穴)や汗腺の出口付近に、皮膚の角質(ケラチンタンパク質)が袋状に溜まってできた極小の嚢腫(のうしゅ)です。肌のターンオーバーの乱れや、摩擦、アイメイクの洗い残しなどが引き金となって発生します。触ると硬い手応えがあり、皮膚の比較的浅い層に位置するのが特徴です。
一方、下まぶたを中心に肌色から淡い黄褐色の平たい丘疹(きゅうしん)が多発するのが「汗管腫」です。これは真皮内にあるエクリン汗腺の導管組織が良性に増殖したもので、思春期以降の女性に多く見られます。稗粒腫とは異なり、皮膚の深い真皮層に病変の本体があるため、中身を押し出して出すような処置では取り除くことができません。遺伝的素因や女性ホルモンの影響が指摘されており、放置しても悪性化はしませんが、自然に消えることも基本的にありません。
このほかにも、毛穴に皮脂が詰まった「白ニキビ(閉鎖面皰)」や、ウイルス感染による「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」、皮脂腺が増大した「脂腺増殖症」などが混在しているケースもあり、正確な鑑別が適切な治療の第一歩となります。
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