セックスで免疫力向上は本当か?コロナ感染リスクと医学的真相を徹底検証
「セックスで免疫力が上がる」という言説の最大の拠り所となっているのは、米ペンシルベニア州のウィルクス大学(Wilkes University)の心理学者カール・チャーネツキー博士(Carl Charnetski)らによる著名な研究論文です。この調査では、112名の大学生を対象に性行為の頻度と唾液中の免疫グロブリンA(IgA抗体)の濃度が測定されました。
粘膜の最前線で病原体の侵入を防ぐIgA抗体の数値を比較したところ、性行為が「週1〜2回」のグループは、性行為を行わない(禁欲的である)グループや週3回以上のグループに比べ、唾液中IgA抗体の濃度が約30%高かったことが判明しています。この免疫グロブリンA 増加の理由として、親密なスキンシップによる精神的充足感と適度な肉体運動が、免疫システムの適正な刺激になっていると考察されました。
さらに、親密な接触やオルガズムによって脳下垂体からオキシトシンが大量に分泌されます。オキシトシンは別名「愛情ホルモン」とも呼ばれ、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を強力に抑制します。コルチゾールが過剰になると白血球やリンパ球の働きが鈍るため、オキシトシン分泌によるストレス軽減は、結果として免疫防御力を底上げする生理学的機序として理に適っています。
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