街に愛の歌流れ始めたら…曲名と歌詞の意味は?冬の名曲を徹底解剖

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本作の最大の魅力は、日本ポップス界の金字塔コンビである作詞・松本隆氏と作曲・筒美京平氏が手掛けた、ストーリーテリングの深さにあります。

クリスマスソングといえば、高級ホテルでのディナーや高価なプレゼントといった華美なバブル的価値観を描いた楽曲も少なくありません。しかし、松本隆氏が『シンデレラ・クリスマス』で描いた世界観は、極めて庶民的かつリアルな青年の心情です。

歌詞中には「ガラスの靴に届かない」「普段着のままの君が好き」「腕の時計をチラチラ見ている」といった描写が散りばめられています。高級なドレスや車を用意できるわけではないけれど、門限(午前零時)が迫るなかで、君を誰よりも大切に想い雪の降る街を走る――。この「等身大の若者の純情」こそが、時代や世代の壁を軽々と飛び越えてリスナーの胸を締め付ける要因となっています。

ファンタジーである「シンデレラ」のモチーフを、終電や門限という現代の若者の日常へ鮮やかに着地させた松本隆氏の手腕は、単なるアイドルソングの枠を超えた純文学的な輝きを放っています。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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