意識レベルJcsの覚え方と判定基準|現場で即判定できる評価手順
JCSを使いこなす上で多くのスタッフが見落としがちなのが「付加記号(R・I・A)」の存在です。意識レベルの数字だけでは表現しきれない重要な精神運動状態をアルファベット1文字でカルテに付記するルールがあります。
この付加記号を正確に記載することで、患者の急変やせん妄の兆候をチーム全体で確実に共有できます。
- R(Restlessness:不穏・興奮):ベッド上で暴れる、点滴チューブを自己抜去しようとする、大声を出して落ち着きがない状態。例:JCS II-20-R
- I(Incontinence:失禁・便尿の漏れ):意識障害に伴い排泄コントロールが破綻し、尿失禁や便失禁を認める状態。例:JCS I-3-I
- A(Akinetic mutism / Apallic state:無動無言症・失外套症候群):自発的な開眼や眼球運動はあるものの、声かけや刺激に対して発語も意図的な運動も全く見られない状態。例:JCS III-100-A
電子カルテや看護記録、救急隊からの引き継ぎ申し送りでは、単に「JCS 10」と記すのではなく、どのような刺激を加えてどう反応したのかという客観的事実をセットで記載するのが鉄則です。
【看護記録(SOAP)の良い記載例】
O: 14:00 訪室時閉眼。通常の声かけでは開眼しないが、肩を叩きながら大声で呼名すると開眼し「はい」と返答あり(JCS II-20)。問いかけに対する応答は緩慢だが日付は正答。点滴ルートを引っ張る動作が見られたため抑制帯の位置を調整(付加記号R)。バイタルサイン:BP 148/88, HR 76, SpO2 98%(room air)。
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