「お金は汚い」の真相。企業不正と心理バリアを破る行動経済学
ドキュメンタリーのなかでも特に世界を揺るがしたのが、大手自動車メーカーのフォルクスワーゲンによる排ガス不正問題や、巨大金融グループのHSBCホールディングスを巡るマネーロンダリング疑惑だ。世界のトップ企業や国際的金融機関が、自らの利益や顧客維持のために違法な手口に手を染めていた現実は、社会に強い失望をもたらした。
環境への配慮や厳格なコンプライアンスを掲げていたブランドが、裏では組織ぐるみで欺瞞を重ねていた。これらの事例は、いくら制度や法律を整えても、資金への渇望がガバナンスを容易に破壊してしまう怖さを証明している。グローバル企業が引き起こす大規模な失態は、市場全体の信頼を失墜させる決定打となった。
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