水セメント比とは?計算式の求め方とJass5基準値の目安を現場目線で解説
生コンクリートの配合を組む際、水セメント比の算出は最初期の最も重要な分岐点です。基本となる水セメント比計算式は極めてシンプルです。
【計算式】
水セメント比(W/C)[%]=(単位水量 W ÷ 単位セメント量 C)× 100
例えば、1m³のコンクリートを製造するにあたり、単位水量が175kg、単位セメント量が350kgであれば、以下のように求められます。
(175 ÷ 350)× 100 = 50.0%
実際の現場で行われる配合設計手順では、この数式を逆算して各材料の計量を決定していきます。具体的な実務フローは以下の通りです。
ステップ1:調合管理強度の設定
構造設計で指定された「設計基準強度(Fc)」に対し、現場の気温変動を考慮した「構造体強度補正値(S)」を加算し、さらにばらつきを見込んだ調合管理強度を算出します。
ステップ2:水セメント比(W/C)の決定
圧縮強度から逆算される強度基準の水セメント比と、後述する中性化や耐久性から要請される上限値を比較し、より厳しい(小さい)方の数値を採用します。
ステップ3:単位水量と単位セメント量の確定
ワーカビリティと乾燥収縮の抑制を両立するため、単位水量は原則として185kg/m³以下(JASS 5基準)に抑えます。仮に単位水量を165kg/m³、決定した水セメント比を50%とした場合、必要な単位セメント量は以下のように導かれます。
単位セメント量 = 165kg ÷ 0.50 = 330kg/m³
このセメント量が規格で定められた最小単位セメント量(富調合の確保)を満たしているかを確認した上で、細骨材(砂)や粗骨材(砂利・砕石)の絶対容積を割り当てていきます。
タグ:
https://edugrew.academy/fbkukjxp/3814138/