年越しそばを食べるタイミングは?年またぎが縁起の悪い理由と最適時間
都内の老舗蕎麦店店主への取材や、近年の大晦日における生活者の動向を精査すると、伝統行事に対する意識の現実的な変化が浮かび上がってきます。
名店と呼ばれる蕎麦屋の店頭には、大晦日の朝から持ち帰り用の生蕎麦を買い求める長蛇の列ができます。創業80年を超える都内蕎麦処の店主は、近年の顧客行動について次のように語ります。
「以前は夜9時や10時を過ぎてから駆け込みで食べに来られるお客様が目立ちましたが、ここ数年は午後2時から夕方6時あたりが持ち帰り・店内飲食ともにピークを迎えます。お客様の意識が『夜更かししてすする』ことから『夕ご飯としてしっかり味わう』方向へとシフトしているのを肌で感じます」
一方、ソーシャルメディアやネット上のコミュニティを観察すると、毎年12月31日の深夜23時45分を過ぎたあたりから、悲痛な投稿が相次ぎます。
「テレビに熱中していたらお湯を沸かすのを忘れていて、気がついたら除夜の鐘が鳴り響いていた」「満腹の状態で無理して夜食の蕎麦を茹でたものの、食べきれずに残してしまい新年早々罪悪感に苛まれた」といった生の声です。形式的な風習に囚われすぎるあまり、無理なタイムスケジュールを組んで自らを追い詰めてしまう現代人の姿が垣間見えます。
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