緑色のおりものは病気の警告?原因と受診の目安・最新治療を解説

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婦人科の診察室や医療相談の現場において、医師たちが最も懸念しているのが「痒くないから大丈夫だと思っていた」という患者の思い込みです。インターネットの掲示板やSNS上でも、「緑色っぽいけれど痒みや痛みはない。このまま生理が来ればリセットされるか」といった相談が数多く見受けられます。 しかし、臨床データが示す現実は正反対です。強いかゆみが出る病気(カンジダや急性のトリコモナスなど)は自覚症状が激しいため、患者自身が耐えかねて早期に病院へ駆け込みます。一方で、クラミジア感染症や淋菌感染症、初期の子宮頸管炎では、明確なかゆみを伴わないケースが約半数からそれ以上にのぼります。痛痒さがないまま膣深部で炎症が進行し、病原菌が子宮内膜、卵管、さらには骨盤腔内へと侵入していく「上行性感染」を引き起こすのです。 「健康診断の尿検査では異常がなかったのに、下腹部痛で倒れて運ばれたら重度の卵管炎だった」「不妊検査を受けて初めて、過去の未治療クラミジアによる卵管癒着が判明した」といった手記や告白は、決して稀な事例ではありません。自覚できる苦痛が少ないことと、病状の重症度は全く比例しないという現実を直視する必要があります。 さらに極めて重大な警戒を要するのが、妊娠初期 緑色のおりものが確認された場面です。妊娠中はエストロゲンの影響で膣粘膜が充血し、元々おりものの分泌量自体が増加しますが、緑色への変色は病的な兆候です。特に絨毛膜羊膜炎や細菌性腟症、トリコモナスを妊娠初期・中期に未治療のまま放置すると、子宮収縮を促すプロスタグランジンの産生が誘発され、切迫流産、前期破水、切迫早産のリスクが約2〜3倍に跳ね上がることが日本産科婦人科学会の各種ガイドラインでも報告されています。胎児の命と母体を守るためにも、「痒くないから」という理由での様子見は厳禁です。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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