ザ・ドリフターズ歴代メンバーの現在とは?脱退・加入の真相と知られざる絆
「オイッス!」「だめだこりゃ」のフレーズでおなじみのいかりや長介氏。テレビ画面の中ではメンバーから弄られ、タライを落とされる被害者役を演じていましたが、舞台裏では絶対的な権限を握る「冷徹な司令塔」でした。
当時、コントの台本は作家任せにせず、いかりや氏が徹夜で推敲を重ね、秒単位のタイミングを指定していました。ギャラの配分についても、初期の契約形態では渡辺プロダクションからリーダーであるいかりや氏に一括して支払われ、そこからメンバーへ分配されていたため、「いかりやがギャラをピンハネしているのではないか」という疑惑がメンバー内で燻り、金銭面やネタの主導権を巡る激しい衝突が幾度となく勃発しました。
自著『だめだこりゃ』の中で、いかりや氏は当時の心情を赤裸々に吐露しています。メンバーから孤立し、鬼軍曹として憎まれ役を買って出なければ、毎週生放送の巨大バラエティを成立させることは不可能だったという告白です。一方で、加藤茶さんや志村けんさんの天才的なひらめきに対しては、内心で強烈な嫉妬と畏敬の念を抱き続けていました。
「加藤がいて、志村がいて、初めて俺はツッコミになれた」――晩年のいかりや氏が遺したこの言葉こそが、愛憎を超えたドリフメンバーの真の相関図を示しています。確執と反発を抱えながらも、舞台に上がれば全員が互いの呼吸を信じ切っていたその関係性は、単なるビジネスパートナーを超越した、運命共同体としての「血よりも濃い絆」でした。
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