中期中絶体験談が明かす現実|処置の痛み・費用相場と法的手続きの全て
インターネット上の掲示板やSNSでは、中期中絶に対して「なぜそこまで気づかなかったのか」「無責任ではないか」といった心ない言葉が投げかけられることが少なくありません。しかし、現場の取材や手記から浮かび上がる中期中絶を選んだ理由と経緯を詳細に辿ると、個人の怠慢などではなく、避けがたい不可抗力や残酷な現実に追い詰められた末の選択であることが浮き彫りになります。
中期中絶に至る背景として最も大きな割合を占めるものの一つが、胎児の重篤な異常や先天性疾患の発覚です。妊娠10週以降に行われるNIPT(新型出生前診断)で陽性となり、その後の確定診断である羊水検査の結果が出るのは妊娠16週〜18週頃になります。また、超音波精密スクリーニング検査によって無脳症や重症心奇形など、出生後に生存が極めて困難な形態異常が判明するのも妊娠中期に入ってからです。「産んであげたい」「育てたい」という激しい愛情と、「生まれてきても苦痛しか与えられないのではないか」「すでにいる上の子の生活を守れるのか」という現実的な葛藤の間で、引き裂かれるような精神的拷問を受けながら決断に至る母親が後を絶ちません。
さらに、母体の急激な疾患悪化(高度の子癇前症や重症感染症、自己免疫疾患の急性増悪など)により、妊娠を継続すれば母児ともに命を落とす危険があるケースや、生理不順や無月経を放置していた若年層・更年期前の女性が妊娠15週を過ぎてから妊娠に気づくケース、妊娠判明直後にパートナーから暴力を振るわれ遺棄されたケースなど、事情は極めて多岐にわたります。当事者たちが開設する中期中絶体験談ブログに綴られているのは、安易な自己正当化などではなく、「命を奪ってしまった」という拭い去れない自責の念と、社会からの断罪を恐れて孤立を深める痛切な叫びです。