Et-Kingいときんの真実|壮絶な闘病と遺された家族・名曲の現在
2017年8月、音楽界と全国のファンに激震が走りました。公式発表資料によると、同年6月の定期健康診断をきっかけに精密検査を受けたところ、肺腺がんが発見され、その時点で病期は最も進行したステージ4。すでに進行がんとしてリンパ節や脳への転移が認められる危機的な状況でした。
ステージ4の肺腺がんは、手術による完全切除が困難なケースが多く、治療の中心は抗がん剤(化学療法)や放射線治療、分子標的薬の投与へとシフトします。報道各社の当時の取材データや関係者の証言によると、いときんは激しい副作用に苛まれながらも弱音を一切吐かず、大阪府内の病院で懸命な治療を続けました。「生きる」という一点に向けて注がれたその精神力は、医療関係者をも驚かせるほどでした。
闘病中のハイライトとなったのが、2017年12月28日にZepp Nambaで開催された全国ツアーのファイナル公演です。病状が決して平坦ではない中、アンコールでステージに登場したいときんは、集まった満員のオーディエンスに向かって拳を突き上げ、こう絶叫しました。
「生きるぞー!」
掠れながらも全身全霊を込めたその声は、会場を埋め尽くしたファンの涙と大歓声を呼びました。しかし、奇跡的なステージ復帰からわずか1か月余り後の2018年1月31日午前11時28分、大阪府内の病院で家族やメンバーに見守られながら静かに息を引き取りました。享年38。あまりにも急で、早すぎる別れでした。
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