岡本太郎絶賛の万治の石仏|首伸びの真相と願いを叶える参拝作法

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半ば忘れ去られていた地方の石仏が、なぜこれほどまでに世界的な評価を獲得するに至ったのか。その最大の契機となったのは、1974年(昭和49年)の諏訪大社御柱祭取材に訪れた芸術家・岡本太郎との邂逅でした。

春宮周辺を散策していた岡本太郎は、田園の中に忽然と現れた巨大な石仏を目にした瞬間、その場に立ち尽くし、「こんな面白いものは見たことがない!」「ピカソの絵画にも匹敵する、縄文の息吹を宿した純粋な造形だ」と歓声を上げたと当時の関係者は述懐しています。岡本太郎は自著やテレビ番組の特番などで繰り返しこの石仏を激賞し、自身が主宰する芸術誌でも大々的に取り上げました。

太郎が着目したのは、洗練された仏教彫刻の定石を無視した「アンバランスさ」にありました。高さ約2.6メートル、胴回りは約11.4メートルという圧倒的な自然の巨石(安山岩)に対し、頭部だけがまるで帽子を載せたかのように鎮座しています。京都や奈良の仏師が削り出す均整美とは対極にある、素材の荒々しさをそのまま生かした造形美。そこには、太古より諏訪の地に根付いていた巨石信仰(アニミズム)と、仏教の浄土信仰が奇跡的な配合で結びついた民衆芸術の神髄がありました。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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