ヤクザの普段の仕事とは?朝の掃除と激変したシノギの過酷な現実
暴力団の経済基盤を根本から破壊した最大の要因は、全国の自治体で整備された暴力団排除条例(暴排条例)の強化です。 かつては「必要悪」として飲食店や建設業界に一定の地歩を保っていましたが、暴排条項によって「暴力団関係者への利益供与」を行った一般企業・店主側も行政処分や企業名公表の対象となりました。これにより、事業者は暴力団との関わりを徹底的に拒絶するようになり、みかじめ料や挨拶料といった安定した資金源は一気に激減しました。 さらに決定的だったのが、社会契約からの完全な締め出しです。現在、暴力団構成員は以下の権利を実質的に剥奪されています。 1. 銀行口座の新規開設・維持(既存口座も発覚次第凍結) 2. 本人名義での賃貸住宅・不動産の契約 3. クレジットカードの作成や携帯電話の本人名義契約 4. 自動車の購入および任意保険への加入 これらは構成員本人だけでなく、実質的に生計を一にする家族にまで及びます。ヤクザのシノギが激減した理由は、単に取り締まりが厳しくなったからだけではありません。経済活動を行うための基礎インフラ(口座・通信・住居)から完全に隔離されたことにあります。 この包囲網に対抗するために生まれたのが、現代ヤクザのフロント企業(企業舎弟)です。一見すると一般企業と何ら変わらない不動産業、IT関連企業、人材派遣業、飲食チェーンなどの形を取り、暴力団とは無関係に見える一般人を代表(名義人)に据えて運営されます。しかし、警察当局も資金の流れを追う財務捜査を強化しており、フロント企業の維持・運営も年々難易度を増しています。
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