ハレンチとはどんな意味?実は明治の法律用語だった衝撃の語源を徹底解説
「ハレンチ」という言葉の漢字表記は「破廉恥」である。恥を破る、つまり「恥を恥とも思わない」不道徳な態度を指す。この語が公的な舞台に登場した歴史は思いのほか古い。起源は明治時代にまでさかのぼる。
当時、旧刑法や関連法令の議論において「破廉恥罪」という概念が頻繁に用いられていた。これは性的な不道徳を指すものだけではない。詐欺や横領、盗難といった「名誉や信用を著しく損なう恥ずべき犯罪」全般を意味する重い法律用語だったのである。清廉潔白を尊ぶ国家の倫理観から生まれた言葉であり、当時は官報や裁判所で使われる硬質で格式高い言葉だった。
言葉の変容に詳しい『三省堂国語辞典』などの記述を追うと、語感が時代とともにいかに柔軟に変化したかがわかる。大正から昭和初期にかけて法律の手を離れた破廉恥は「道徳的欠如」を意味する一般語となり、やがて戦後の開放的な空気の中で、性的な「あられなさ」を冷やかすニュアンスへと少しずつ偏重していった。
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