イソジンうがい薬はよくない?毎日使う逆効果の真相と正しい使い方
ネット上やSNSで囁かれる「イソジンうがい薬はよくない」という言説は、単なる都市伝説や極論ではありません。耳鼻咽喉科医や感染症専門医の間では、日常的な予防目的での常用に対して明確な注意喚起がなされています。その最大の根拠は、喉の常在菌の破壊と咽頭粘膜への直接的なダメージにあります。
人間の口腔内や咽頭部には、無数の「常在細菌叢(マイクロバイオーム)」が隙間なく生息しています。これらの善玉菌は、外来から侵入してくる病原ウイルスや悪質な細菌が粘膜に付着・増殖するのを物理的・生物学的にブロックする「生体バリア」として機能しています。ところが、イソジンの主成分であるポビドンヨードは、極めて強力かつ広範囲な殺菌作用(広域スペクトラム)を持っています。病原菌だけでなく、喉を守っている大切な常在菌まで無差別に殺菌・死滅させてしまうのです。
さらに、ポビドンヨードにはタンパク質を変性させる作用があるため、日常的に高頻度で使用すると喉のデリケートな粘膜細胞そのものを刺激し、荒れさせてしまいます。バリア機能を担う常在菌を失い、粘膜が微小な炎症を起こした喉は、いわば「防壁の崩れた無防備な城」と同じ状態です。結果として、ウイルスが容易に細胞内へ侵入しやすい環境を自ら作り出してしまう点が、イソジンうがい薬の毎日使用におけるデメリットの真相です。
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