寝ても取れない疲れは病気?見逃せない危険信号と診療科の選び方

寝ても取れない疲れは病気?見逃せない危険信号と診療科の選び方についての疑問解決ガイドをご紹介します。

一口に「だるさ」と言っても、生物学的性差やホルモン環境の違いによって疑うべき疾患の優先順位は大きく変わります。

女性に多い疲労の原因:ホルモンと栄養素のアンバランス

疲れが取れない病気が女性

で疑われる場合、まず筆頭に挙がるのが鉄欠乏性貧血による疲労感です。月経による定期的な出血に加え、過度なダイエットや偏食が重なると、体内の貯蔵鉄(フェリチン)が枯渇します。ヘモグロビン値が正常範囲内であっても、フェリチンが低値を示す「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏症)」では、細胞への酸素供給が滞り、慢性的な酸欠状態から重い倦怠感を引き起こします。 さらに20代〜40代女性に好発する疾患として警戒すべきが橋本病に代表される甲状腺機能低下症の諸症状です。甲状腺ホルモンは全身の代謝を司るアクセルの役割を果たしているため、この分泌が低下すると、いくら寝ても眠い、寒がりになる、皮膚が乾燥する、むくみや体重増加が現れるといった代謝低下症状が顕著になります。また、40代後半以降はエストロゲンの急激な減少に伴う更年期障害や、自律神経失調症がもたらす倦怠感が重なり、体温調節異常や不眠を併発する事例が多発します。

男性に多い疲労の原因:呼吸障害とテストステロンの低下

一方で、疲れが取れない病気が男性において顕著になるケースでは、生活習慣病やホルモンの減少が関係している比率が高くなります。特に30代〜50代以降の肥満傾向や顎の骨格に起因する睡眠時無呼吸症候群によるだるさは極めて典型的です。就寝中に無呼吸や低呼吸を繰り返すことで深い睡眠(徐波睡眠)が得られず、本人は7時間寝ているつもりでも、脳と心臓は酸欠と覚醒反応によって一晩中マラソンをしているような負荷に晒されます。 加えて、40代以降の男性で気力低下や疲労感が抜けない場合、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群:男性更年期障害)の可能性も考慮しなければなりません。テストステロン(男性ホルモン)の低下は、筋肉量の減少だけでなく、意欲減退や認知機能の低下、慢性的な疲労感に直結します。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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