人気お笑いタレントはなぜ消えたのか?年収格差と現在の活動を追う
では、無名の存在から国民的スターへと駆け上がるための決定的なルートはどこにあるのでしょうか。現在のエンタメ界において、若手お笑いタレントブレイクのきっかけとして最も強力なエンジンであり続けているのが、年末の国民的行事となった「M-1グランプリ」や「キングオブコント」をはじめとする賞レースです。
M-1グランプリ歴代王者の系譜を辿ると、中川家やフットボールアワーといった創成期の覇者から、令和のウエストランド、令和ロマンに至るまで、大会優勝がもたらすメディア露出のインパクトは絶大です。決勝の翌朝から全局の情報番組をハシゴし、スケジュール帳が瞬時に真っ黒になる現象は「M-1ドリーム」の象徴と言えます。
しかし、賞レースのタイトルはあくまで「超高速チケット」に過ぎません。その後のキャリアを分ける分岐点は、以下の3点に集約されます。
- YouTube・ポッドキャスト等の自前メディアによる「熱狂的コアファン」の囲い込み
- 情報番組で求められる、常識的で共感を呼ぶ等身大の社会批評力
- 制作スタッフのキャスティング会議で「使いやすい」と評価される現場対応力
賞レースで優勝せずとも、オードリーのようにラジオのフリートークとMC力で時代を牽引する存在や、かまいたちのようにYouTubeとテレビの双方で圧倒的な数字を叩き出すハイブリッド型の成功モデルが、現代の芸人たちのベンチマークとなっています。
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