桶川ストーカー殺人事件の全貌|警察隠蔽の真相と主犯・実行犯の現在
警察が「痴情のもつれ」「犯人の手掛かりなし」として事件を矮小化しようとするなか、真相解明の風穴を開けたのは週刊誌『FOCUS』の専属記者であった清水潔氏でした。
清水記者は事件直後から被害者の友人や遺族へ地道な聞き込みを重ね、被害者が生前に残していた詳細なメモや音声テープの存在を把握。小松兄弟が経営していた違法風俗店やアジトを独自に割り出し、警察が動かない間にも犯行グループの顔写真、車両ナンバー、潜伏先まで特定して張り込み捜査を敢行しました。そして、警察が実行犯にたどり着く前に「犯行グループ特定」のスクープ記事を連発し、警察の怠慢と告訴状改ざんの闇を白日の下に晒したのです。
この清水記者の調査報道は、警察庁を動かす決定打となりました。怠慢捜査に加担した上尾署の警察官12名が懲戒処分を受け、告訴状を改ざんした刑事ら3名が虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴され執行猶予付きの有罪判決を受けました。そして何より、被害者の悲痛な叫びを無視した社会の構造的欠陥に対する世論の激しい怒りが国会を突き動かし、事件の翌年である2000年5月に「ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)」が異例の速さで全会一致可決、同年11月に施行されたのです。
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