鼻の中のできものが痛い!治らない原因と危険な病気の正体【徹底解説】
鼻のトラブルに関して、インターネット上には医学的見地から看過できない誤解が散見されます。代表的な誤謬とその医学的事実を検証します。
誤解1:普通のニキビ薬(アクネ菌治療薬)を塗れば治る
顔のTゾーンにできる通常のニキビはアクネ菌(Cutibacterium acnes)が主因ですが、鼻前庭炎や毛嚢炎の原因菌の多くは黄色ブドウ球菌です。イオウ製剤や一般的なアクネ菌用殺菌ローションを粘膜近くに塗布しても十分な効果が得られないばかりか、刺激によって局所の炎症を悪化させる恐れがあります。
誤解2:オロナインやステロイド軟膏をたっぷり塗れば早く引く
家庭用常備薬として普及している軟膏の中には、細菌感染に対して静菌作用しか持たないものや、感染創に対して禁忌となる成分が含まれているものがあります。特に注意を要するのがステロイド(副腎皮質ホルモン)含有軟膏です。ステロイドは局所の免疫反応を強力に抑制するため、細菌が増殖している患部に塗布すると、一時的に赤みが引いたように見えても裏で細菌が爆発的に繁殖し、重症化するリスクを孕んでいます。
有効な市販薬の選定基準と安全な治し方
初期の軽微な鼻前庭炎や毛穴の炎症に対して市販薬を使用する場合、有効成分として抗生物質が配合された軟膏を選択するのが鉄則です。代表的な外用薬として、バシトラシンとフラジオマイシン硫酸塩を配合したドルマイシン軟膏や、オキシテトラサイクリン塩酸塩とポリミキシンB硫酸塩を含むテラマイシン軟膏などが挙げられます。
塗布する際は、指先で直接触れるのを厳禁とし、清潔な綿棒の先端に少量の軟膏を取り、患部に優しく薄く乗せる程度にとどめてください。綿棒を鼻の奥深くまで挿入したり、粘膜を強くこすったりしてはなりません。また、市販の抗生物質軟膏を2〜3日使用しても痛みが軽減しない、あるいは増悪する場合は、耐性菌の存在や深部感染が疑われるため、直ちに使用を中止する必要があります。
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