シーシェパード本当の目的とは?寄付金ビジネスの真相と逮捕劇の裏側
シーシェパードの歴史における最大の転換点は、2022年に起きた創設者ポール・ワトソンの電撃追放です。
組織が巨大化するにつれ、世界各国の支部や理事会(特にオーストラリアや欧州の幹部陣)の間で、「違法な体当たりや海賊行為を続けていては、各国の法執行機関から締め出され、組織の存続が危うくなる」という現実的な危機感が広がりました。理事会側は、アフリカ諸国などの政府と公式に提携し、排他的経済水域(EEZ)内の違法操業(IUU漁業)を取り締まる合法的な沿岸警備支援活動へのシフトを主張しました。
しかし、自らを「海のサムライ」「絶対的な正義」と信じるポール・ワトソンは、あくまで日本の捕鯨船に対する過激な直接妨害に固執。結果として、理事会はワトソンの権限を剥奪し、事実上の解任に踏み切りました。内紛の末に組織を追われたワトソンは、新組織「キャプテン・ポール・ワトソン財団(CPWF)」を立ち上げ、古参の支持者を集めて活動の継続を図ったのです。
そして2024年7月、ワトソンは日本の新たな捕鯨母船「関鯨丸」の動向を監視・妨害するため航行中、寄港したグリーンランド(デンマーク自治領)のヌーク港でデンマーク警察によって身柄を拘束(逮捕)されました。これは、2010年の第2昭南丸に対する傷害・威力業務妨害などの容疑で海上保安庁が要請していた国際刑事警察機構(ICPO)の赤色手配(国際逮捕手配書)に基づくものでした。長年にわたる違法行為に対し、国際司法の網がついに彼を捕らえた瞬間でした。
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