インドの有名なもの総まとめ!名所・グルメからIt産業の真相まで

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観光名所やスパイスの芳香だけに目を奪われていると、現代インドの真のダイナミズムを見誤ることになります。近年、世界中を最も驚かせているのがインドIT産業急成長の真相です。米国シリコンバレーにおいて、Googleの親会社Alphabetのスンダー・ピチャイCEOや、Microsoftのサティア・ナデラCEOをはじめ、世界的メガテック企業のトップ層にインド出身者が数多く君臨している事実は偶然ではありません。

この背景には、建国以来国策として理数教育を重視してきた歴史があります。超難関として名高いインド工科大学(IIT)に代表されるハイレベルな教育環境、幼少期からの高度な数学教育(九九を20段まで暗記する教育手法など)、そして英語が準公用語として通用する言語的優位性が挙げられます。しかし、それ以上に重要なのがインド独自の行動規範である「ジュガード(Jugaad)」精神です。ジュガードとは、「厳しい制約や不完全な状況下において、あり合わせの資源と柔軟な発想で即座に解決策を見出す知恵」を指します。インフラが未整備な過酷な環境を生き抜く中で培われたこの臨機応変な問題解決力と高いコミュニケーション能力が、不確実性の高い現代のグローバルビジネスで凄まじい強みを発揮しているのです。

エンターテインメント領域においても、ムンバイを中心とするヒンディー語映画産業「ボリウッド」の勢いは世界を席巻しています。ボリウッド映画ヒットの理由は、かつての「唐突に歌って踊る陽気な娯楽映画」という枠組みを遥かに超え、社会の暗部に鋭くメスを入れるストーリーテリングの巧者へと進化した点にあります。世界的な社会現象となった『RRR』のような圧倒的スケールのアクション活劇はもちろん、学歴競争やカースト差別、女性の自立といった重厚な社会問題を、涙と笑いを交えた最高品質のエンターテインメントへと昇華させる構造が、国内外の観客を熱狂させています。

さらに、ウェルビーイングの世界的潮流とともに再評価されているのが、5000年以上の歴史を誇る伝統予防医学アーユルヴェーダ本場体験です。南インド・ケララ州などを中心に、医師(BAMS資格保持者)の厳密な診断のもと、体質(ドーシャ)に応じた食事療法、薬草オイルを用いたマッサージ「アビヤンガ」、額に温かいオイルを垂らし続ける「シロダーラ」などを行う本格的なパンチャカルマ(体内浄化プログラム)施設には、世界中から心身のリセットを求める人々が長期滞在に訪れています。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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