テントのたたみ方徹底解剖!袋に入らない悲劇を防ぐプロの空気抜き術
ネット上の情報やSNSでは「チェックアウトに遅れそうなら、とりあえず濡れたまま丸めて突っ込んで帰ればいい」という乱暴なアドバイスが見受けられます。しかし、これは高価なテントの寿命を自ら縮める極めて危険な行為です。
湿気を含んだ状態で密封されたテント内部では、常温下においてわずか24〜48時間でカビのコロニーが形成されます。さらに恐ろしいのが、水分と熱によってウレタンポリマーが分解される「加水分解」です。一度加水分解を起こしたテントは、ベタつき、耐水圧の急激な低下、そして独特の酸っぱい異臭を放つようになり、専門業者でも再生が極めて困難になります。
完全撤収を目指すテント乾燥たたみ方の鉄則は、朝一番の結露処理から始まります。インナーテントの底面は地面からの湿気で完全に濡れているため、ポールから外した直後に裏返し、グランドシートの上や日当たりの良い芝生の上で太陽と風に当てておきます。フライシートの撥水面に残った水滴は、吸水クロス(セームタオル等)で素早く拭き上げるだけで、天日干しにかかる時間を約半分に短縮できます。
万が一、悪天候で現地乾燥が不可能な場合は、「決して収納袋に密閉せず、大きな90Lサイズの透明ゴミ袋に空気を孕ませた状態でふんわり放り込む」のが現場のプロの常識です。自宅に持ち帰った後、浴室乾燥機やベランダの陰干しで完全に湿気を飛ばしてから、正規のたたみ方でキャリーバッグへ戻すのが最もギアを長持ちさせるアプローチです。
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