三越の包装紙にやなせたかし?「華ひらく」英字ロゴ誕生秘話と真相

三越の包装紙にやなせたかし?「華ひらく」英字ロゴ誕生秘話と真相の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

ネット上の情報には、事実とわずかにズレた俗説が定着しているケースが散見されます。調査報道の視点から、代表的な誤認を是正しておきます。

第1の誤解は、「やなせたかしは筆記体のロゴ文字を考案しただけで、デザイン料を巨額に手に入れた」という言説です。実際には、当時のやなせ氏は三越の正社員(月給取り)であり、業務の一環としてロゴを書き入れました。したがって、個別のデザイン料や印税が支払われたわけではありません。後にやなせ氏自身も「会社の給料の中で描いた仕事」としてユーモラスに回想しています。

第2の誤解は、「mitsukoshiの文字は既存の欧文書体(フォント)をそのまま貼り付けただけ」という思い込みです。当時のグラフィック制作は写植機やデジタルフォントが存在せず、すべてがデザイナーの手作業による「レタリング」でした。猪熊氏の有機的な抽象図形に調和するよう、あえて幾何学的な均一さを排除し、手書き特有の温もりを残したストロークで書かれたからこそ、70年以上経った今も古びない普遍性を放っています。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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