月曜から夜ふかし終了は本当?打ち切り理由とマツコ復帰の真相に迫る
火のない所に煙は立たないと言われるように、打ち切り説がここまで真実味を帯びて語られた背景には、制作体制を揺るがす構造的な火種が複数存在したことも見逃せません。現場取材によって浮き彫りになった主な要因は次の3点に集約されます。
1. 一般人インタビューを巡る悪質編集とBPOへの意見集中
番組の代名詞とも言える街頭インタビューですが、近年は演出の手法に対して厳しい視線が注がれています。過去には取材を受けた一般視聴者から「スタッフに言わされた意図的な発言を切り取られた」「前後の文脈を無視した悪質なテロップで嘲笑の対象にされた」といった告発がSNS上で相次ぎ、炎上騒動へ発展した事例がありました。
特に問題視されたのが、放送倫理を司るBPOへの視聴者意見の集中です。「特定地域へのステレオタイプな偏見を助長している」「障がいや容姿を揶揄するような笑いの取り方は人権侵害に当たるのではないか」といった厳しい意見が寄せられ、局内でもコンプライアンスの遵守を求める声が一気に強まりました。
2. プラチナナイト(深夜)から22時プライム枠への移動に伴うジレンマ
2022年4月に断行された月曜23時59分から22時枠への移動も、番組の寿命を巡る議論に大きな影を落としています。深夜枠時代は、深夜ならではのサブカルチャー的アングラ感や、多少の下ネタ・毒舌も「深夜番組の悪ふざけ」として大目に見られていました。
しかし、ゴールデン・プライム帯と呼ばれる22時台に進出したことで、視聴者層はファミリー層やシニア層へと拡大。これに伴い、スポンサー企業が求めるコンプライアンス基準も跳ね上がりました。『世界の果てまでイッテQ!』なども手掛ける看板クリエイター・古立善之氏をはじめとする制作陣の研ぎ澄まされた演出手法が、プライム帯の窮屈な枠組みと摩擦を起こす場面が増えたことは否定できません。
3. 世帯視聴率の伸び悩みと制作コストの費用対効果
枠移動当初は2桁近い世帯視聴率をマークしていたものの、近年はテレビ全体のリアルタイム視聴者減少に伴い、世帯視聴率は7〜8%台で推移することが増えています。スタジオセットこそシンプルですが、全国各地を飛び回るディレクターのロケ人件費や長期取材の経費はかさみます。数字の低下と制作リスクの増大が天秤にかけられた結果、「そろそろ潮時ではないか」という局内外の穿った見方に繋がった側面があります。