存じ上げるは謙譲語なのに相手に使うと失礼な真相
日常のやり取りで無意識に発生している「敬語クラッシュ(誤用による失礼)」の代表例をまとめました。自分のメール送信履歴や口癖に該当するものがないか確認してください。
NG例1:「〇〇社長は存じ上げていますか?」
【修正】「〇〇社長はご存知でしょうか?」/「〇〇社長はお聞き及びでしょうか?」
前述の通り、相手の動作に謙譲語を適用してしまう典型的なミスです。知る主体が相手であれば、100%尊敬語に切り替えてください。
NG例2:「昨日のニュース、存じ上げております」
【修正】「昨日のニュース、存じております(拝見いたしました/承知しております)」
ニュースという事柄に対して謙譲語Iの「上げる」を付与するのは誤用です。事柄には丁重語の「存じる」または「承知する」を選択します。
NG例3:「弊社の山田部長はご存知ですか?」
【修正】(社外の相手に向かって)「弊社の山田をご存知でしょうか?」
自社の役員であっても、社外の人間に対して自社の人間を主語に「ご存知」を使ってはいけません。「弊社の山田は存じておりますでしょうか」とするか、相手が知っているかを問う形に整えます。
NG例4:「ご存知になられましたでしょうか?」
【修正】「ご存知でしたでしょうか?」/「お知り置きいただけましたでしょうか?」
「ご存知」自体が尊敬語であるため、「〜になられる」を接続すると二重敬語(過剰敬語)になります。丁寧さを誇示しようとして文法的な贅肉を増やす行為は、文章のスマートさを大きく損ないます。
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