ネクタイピンの使い方完全ガイド!位置と向きで劇変するマナーの鉄則
スーツの上級者が実践しているのが、タイピンを用いた「ふくらみ(アーチ)」の構築です。ネクタイを下方向にピンと引っ張ったフラットな状態で留めてしまうと、胸元が平坦になり、どこか生気に欠けた印象を与えてしまいます。
洗練されたVゾーンを構築する手順は明快です。まずネクタイを結ぶ際、ノット(結び目)の直下に美しい窪み(ディンプル)を深く刻みます。その上で、ネクタイの大剣を少しだけ持ち上げるようにして、上方へ柔らかなテンション(たわみ)を持たせます。このふわりとした浮き(アーチ)をキープしたまま、小剣とシャツの前立てをまとめてピンで挟み込みます。横から見たときに胸元に弧を描くような立体感が生まれ、立体的なドレープが高級感を醸し出します。
この際、忘れてはならないのが「ネクタイピンの脱落対策」です。「高価なタイバーをいつの間にか落として紛失した」というトラブルの大半は、大剣と小剣の2枚だけを挟み、下生地のシャツを巻き込んでいないことに起因します。ピンの噛み合わせ部分が滑らないよう、シャツの前立て(前身頃の生地)を深く挟み込むことで、強固な支点が完成し、激しい歩行でも位置がずれるアクシデントを根絶できます。
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