横浜中華街「大珍楼」閉店の真相は?本店の幕引きと現在の新館営業を検証
大珍楼が本店を失ってもなお強固な経営基盤を維持し続けている最大の要因は、実店舗の集約だけではありません。同社の屋台骨を支えているのが、自社グループで保有する製造拠点「大珍食品」による通信販売・お取り寄せ事業の爆発的な成長です。
横浜市内に拠点を置く自社工場では、何十年も受け継がれてきた職人技による中華菓子(月餅、マーライコウ、パイ類)や、各種点心・総菜の冷凍パッキングラインが稼働しています。特に中秋節のシーズンに販売される伝統的な月餅は、全国の中華菓子愛好家から注文が殺到する名物商品です。
店舗の閉店騒動が起きた際も、ネット通販の公式ショップや大手ECモールでは「老舗の味を自宅で応援しよう」とまとめ買いをするファンが続出しました。急速冷凍技術の進化により、店頭とほぼ変わらないクオリティの点心を取り寄せられる仕組みを早期に確立していたことが、実店舗の客足が落ち込んだ時期の強力な防壁となったのです。現在では全国の百貨店催事や物産展への出店も恒例化しており、大珍楼ブランドは「中華街に行かなければ食べられない店」から「全国どこからでも味わえる総合広東ブランド」へと進化を遂げています。
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