イギリスの花を巡る物語|国花バラの歴史と4地域の象徴・名所ガイド

イギリスの花を巡る物語|国花バラの歴史と4地域の象徴・名所ガイドの全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

イギリスを訪れる、あるいは英国式庭園の植栽を計画する上で欠かせないのが、開花スケジュールの把握です。国土の約半分が緑地に恵まれた英国では、季節ごとに劇的な自然景観が広がります。

【2月〜3月:春の先駆け】
まだ雪の残る早春、林床を埋めるスノードロップ(Galanthus)が春の訪れを告げ、3月に入ると各地の公園や土手が黄色いスイセンの群生で輝きます。

【4月中旬〜5月:イングリッシュ・ブルーベルの奇跡】
イギリスの春における最大のハイライトが、原生林の木漏れ日の中に広がるイングリッシュ・ブルーベル(Hyacinthoides non-scripta)の群生です。世界のブルーベルの約半数が英国に自生しているとされ、ハンプシャー州のマイチェルデバー・ウッド(Micheldever Wood)やノーフォーク州のブリックリング・エステート(Blickling Estate)では、視界の果てまで広がる幻想的な「青い絨毯」が観光客やハイカーを圧倒します。

【6月〜7月:バラとボーダーガーデンの絶頂期】
初夏はバラが最も美しく咲き誇るシーズン。ロンドンのリージェンツ・パーク内「クイーン・メアリーズ・ガーデンズ」や、ケント州のシシングハースト・カッスル・ガーデンでは、薫り高いバラと宿根草のボーダーが見頃を迎えます。

【8月〜9月:荒野を染めるヘザー】
晩夏には、ヨークシャー・ムーアズやスコットランドのハイランド地方でヘザー(エリカ/カルーナ)が開花し、荒涼としたムーア(湿原低木林)が一面紫色に染まり上げられます。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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