松田聖子「瑠璃色の地球」誕生秘話と世代を超えて愛され続ける真の理由
「瑠璃色の地球」が最初に世に出たのは、1986年6月1日にリリースされた松田聖子の通算13枚目となるオリジナルアルバム『SUPREME』でした。本作は、当時の歌謡界において極めて異例の状況下で制作された一枚です。前年に俳優・神田正輝と結婚し、妊娠・出産に伴う活動休止期間(いわゆる産休)に入っていた松田聖子が、表舞台から姿を消している最中に届けられたスタジオアルバムでした。
本人がテレビ番組などで一切の歌唱プロモーションを行えない状況だったため、先行シングルもカットされず、シングル盤としての単独発売は見送られました。しかし、届けられた音源の完成度は凄まじく、アルバムはオリコンチャートで初登場1位を獲得し、同年の第28回日本レコード大賞「アルバム大賞」に輝く大ヒットを記録します。
そのアルバムの最後(10曲目)にひっそりと、しかし確固たる存在感をもって配置されていたのが「瑠璃色の地球」でした。レコードの針を落とし、全編を聴き終えたリスナーが最後に辿り着く圧倒的なカタルシス。メディアの露出やタイアップに頼らずとも、純粋な音楽の力だけで人々の口コミと感動が広がり、いつしかファンの間でも「最大の代表曲のひとつ」として語り継がれる伝説が幕を開けたのです。
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