指宿枕崎線に廃線危機?赤字収支と山川枕崎間の存廃協議を徹底検証
現地を実際に訪れると、同じ指宿枕崎線でありながら、場所と時間帯によって全く異なる二つの世界が広がっています。
鹿児島中央駅のホームでは、白黒ツートンカラーが印象的な人気観光列車「特急 指宿のたまて箱」が観光客で満席となり、記念撮影を楽しむ乗客で熱気に包まれています。列車が指宿駅に到着すると、温泉街へ向かう送迎バスが忙しく行き交います。
さらに南下し、JR日本最南端の駅として有名な「西大山駅」へ足を運ぶと、開聞岳(薩摩富士)を背景に黄色いポストで手紙を投函する観光客やドライブ旅行者の姿が絶えません。しかし、そこに停車する普通列車の本数は極めて限られています。
山川枕崎間の「指宿枕崎線 時刻表」を確認すると、日中は4〜5時間以上も列車が来ない時間帯が存在します。現地で日頃から路線を利用する地元高校生の保護者はこう語ります。
「朝と夕方の通学時間帯以外はほとんど誰も乗っていません。部活動で帰りが遅くなると次の列車が何時間も先になってしまうため、結局は家族が自家用車で迎えに行くのが日常茶飯事です。列車がなくなると困るけれど、普段乗っているかと聞かれると本数が少なすぎて使えないのが本音です」
自家用車の普及と過疎高齢化が運行本数の削減を招き、その減便がさらなる利用離れを生むという、地方ローカル線共通の悪循環が浮き彫りになっています。
タグ:
https://daily-dev.com/Eisai-kyoiku/7946193/