赤線とは?青線との違いから売春防止法による廃止の真相まで徹底解説
赤線を語る上で避けて通れないのが、「青線(あおせん)」との対比です。どちらも昭和の性風俗を象徴する言葉ですが、両者の間には法律的にも環境的にも決定的な境界線が存在していました。
最大の違いは、警察による営業許可(いわゆる赤線鑑札)の有無と衛生管理にあります。
赤線地区の営業者には警察から「特殊飲食店」としての鑑札(営業許可証)が交付され、そこで働く女性たちには定期的な性病検診(検梅)が義務付けられていました。いわば「国家・警察公認の黙認地帯」として、一定の秩序と衛生基準が敷かれていたのが赤線です。
一方の「青線」は、そうした警察の指定区域外で、通常の小料理屋やスナック、旅館、連れ込み宿などを装いながら、無許可・非合法で売春を行っていたモグリの地帯を指します。地図上で赤線の外側を青鉛筆で囲んだことに由来するとも、警察の許可がない「青信号(勝手に進む)」を意味したとも言われています。青線では定期的な性病検査もなく、暴力団の介在や人権侵害のリスクが赤線以上に深刻な温床となっていました。
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