北海道の端午の節句になぜべこ餅?由来や名店・簡単レシピを徹底解剖
端午の節句において、本州で親しまれる柏餅には「新芽が出るまで古い葉が落ちない=家系が途絶えない、子孫繁栄」という武家社会に由来する縁起担ぎの意味が込められています。しかし、寒冷な気候である北海道の自生植物には、かつて柏(カシワ)の木が道南などの一部地域を除いて自生していなかった、あるいは葉の調達が困難であったという植物地理学的な背景が存在します。
北海道の開拓期、本州から渡ってきた移住者たちは節句の祝い菓子を求めたものの、手に入らない柏の葉の代わりに、手に入りやすい米粉や砂糖、黒糖を工夫して独自の餅菓子を創り出しました。これが道南の函館や松前周辺から徐々に全道へと広まり、「端午の節句=べこ餅を食べる日」という独自の年中行事スタイルが確立されたとされています。
現在でも5月が近づくと、北海道内のスーパーマーケットや和菓子店には山積みのべこ餅が並びます。地域住民にとっては「子どもの頃から節句に食べる定番のおやつ」として深く心に刻まれており、道外に出て初めて「全国区の食べ物ではなかったのか」とカルチャーショックを受ける定番トピックの一つとなっています。
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