心筋梗塞の肩の痛みはどんな痛み?肩こりと違う前兆サインと受診基準
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心筋梗塞を発症した際、肩に現れる痛みは筋肉疲労による「揉んで気持ちいい肩こり」とはまったく性質が異なります。患者の多くは、「肩の関節や筋肉の奥底を万力でギリギリと締め付けられるような感覚」「鉛を何枚も乗せられたような耐え難い重圧感」「腕の内側から小指にかけてしびれが走るような放散痛」と表現します。
なぜ胸にある心臓の虚血が、離れた「左肩」の痛みとして現れるのでしょうか。その理由は、人体における神経回路の混線(関連痛・放散痛のメカニズム)にあります。
心臓の感覚神経は、第1〜第5胸髄と呼ばれる脊髄エリアを経由して脳へと信号を送っています。ところが、この脊髄エリアは左肩や左腕の内側、首、顎などの皮膚感覚を司る神経と同じルートを共有しています。そのため、心臓で激しい酸素不足や組織の壊死が起きると、脳が「痛みの発信源は左肩や腕である」と錯覚して知覚してしまうのです。
この放散痛は特に心臓に近い左肩に出現しやすい傾向がありますが、病態の範囲や神経の走行によっては右肩や両肩、首筋、みぞおちにまで広がる例も報告されています。
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