妊娠8ヶ月のお腹が急変?張りや下がる感覚と切迫早産の境界線
Q1:お腹の皮膚が猛烈に痒く、ピキピキと引っ張られる痛みがあります。妊娠線の前兆でしょうか?
A1:その可能性が極めて高い状態です。妊娠8ヶ月は子宮が急激に拡大し、皮膚の表皮が伸びるスピードに真皮や皮下組織の伸展が追いつかず、微細な断裂が生じかけているサインです。放置すると数日以内に赤紫色のひび割れ状の線(妊娠線)として現れます。低刺激性の妊娠線予防クリームや高保湿オイルを1日数回、惜しみなく患部に塗り込んで皮膚の柔軟性を保ってください。なお、発疹や強い痒みが全身に広がる場合は「妊娠性掻痒性蕁麻疹様丘疹(PUPPP)」などの皮膚疾患の疑いがあるため、皮膚科や産婦人科で外用薬を処方してもらいましょう。
Q2:胎動を感じる位置が急に恥骨のすぐ上あたりに下がってきました。逆子になったのでしょうか?
A2:逆子(骨盤位)の可能性と、単なる赤ちゃんの向きの変化の双方が考えられます。胎児が下向き(頭位)であっても、手を激しく動かしていたり、頭で膀胱を小突いたりすると恥骨付近に強い振動を感じます。一方で、足が下にある逆子の場合、力強いキックを直接恥骨や膀胱に受けるため、ツーンとした鋭い痛みを感じることが多くなります。28週〜31週は羊水の中で回転しやすいため一時的な逆子も日常的ですが、胎動が下部で固定され、かつ下腹部に重苦しい張りを感じる場合は、次回の健診を待たずにエコー検査で胎位と子宮頸管長を確認してもらうと安心です。
Q3:夕方になるとお腹がパンパンに張って苦しいのですが、温湿布やカイロで温めても大丈夫ですか?
A3:冷えによる子宮収縮を防ぐためにお腹や仙骨部を「ほんのり温める」こと自体は有効なセルフケアです。ただし、熱すぎるカイロを直接お腹に長時間当て続けると、母体の体温が過度に上昇したり低温火傷のリスクを招いたりするため避けてください。腹巻を着用する、足湯をする、レッグウォーマーで足首を温めるなど、末梢の血流を促す方法が最も安全です。なお、温めて安静にしても30分以上硬さが引かない場合や、熱感とともに激しい痛みを伴う場合は、温めるのを直ちに中止して産科へ緊急連絡してください。