被災岸壁が語る震災の記憶|神戸港震災メモリアルパーク徹底検証

被災岸壁が語る震災の記憶|神戸港震災メモリアルパーク徹底検証の詳細解説を解説します。専門的な知識がチェックできます。

1995年1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震(マグニチュード7.3、最大震度7)は、東洋屈指の国際貿易港であった神戸港を一瞬で機能不全へと追い込みました。当時の神戸市港湾局および運輸省(現・国土交通省)の記録によると、神戸港内にあったコンテナバース全240バースのうち約9割が被災し、岸壁の沈降、エプロンの亀裂、ガントリークレーンの倒壊など、総額1兆円を超える壊滅的な被害を被りました。

経済と物流の動脈を蘇らせるため、港湾機能の復興は驚異的なスピードで進められました。国と自治体、民間企業が総力を結集した結果、震災からわずか2年2ヶ月後の1997年3月には「神戸港復興宣言」が出されるに至ります。ほぼすべての施設が最新の耐震構造を備えて再整備される中、復興事業と同時に浮上したのが「大災害の記憶と教訓をいかに後世へ継承するか」という議論でした。

すべてを新しく作り直してしまうと、自然の猛威と復興への苦闘の歴史が人々の記憶から消え去ってしまう――。そうした危機感から、かつて外国航路の拠点として栄え、市民に親しまれてきたメリケン波止場の一角、被災した岸壁約60メートルをそのままの状態で保存することが決定されました。こうして1997年7月、メリケンパークの一角に「神戸港震災メモリアルパーク」が開園しました。単なる破壊の痕跡ではなく、都市が再び立ち上がった証として、この場所は選ばれたのです。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

タグ: https://www.wendor.in/World-Singer-Kyoto/6873430/