セイヨウオトギリソウ含有食品とは?薬との併用リスクと該当品リスト

セイヨウオトギリソウ含有食品とは?薬との併用リスクと該当品リストの背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

処方薬の添付文書や注意書きで警告される「セイヨウオトギリソウ含有食品」とは、オトギリソウ科の多年草であるセイヨウオトギリソウ(学名:Hypericum perforatum、英語名:セントジョーンズワート)のエキスや乾燥葉を原材料に使った加工食品全般を指します。

欧米では古くから伝統的な民間薬として親しまれ、ドイツなど一部の国では軽度から中等度のうつ症状に対する医薬品として承認されています。日本国内では医薬品ではなく「食品」として区分されており、ドラッグストアやECサイトで手軽に購入できるメンタルヘルス系サプリメントや、リラックス目的のハーブティーとして流通しています。

なぜ、一見無害な健康食品が医薬品の説明書で名指しで警告されるのか。その発端は、2000年5月に厚生労働省が出した医薬品等安全性情報(注意喚起)にあります。当時、世界各国で「セントジョーンズワートを含む健康食品を摂取した患者において、併用していた重要医薬品の血中濃度が著しく低下し、病状が悪化した」という臨床報告が相次ぎました。

一般的な食品と薬の飲み合わせ問題(例えばグレープフルーツジュースによる薬効の増強など)は数多く存在しますが、セイヨウオトギリソウはその影響範囲が桁違いに広い点が特徴です。数十種類以上に及ぶ重要医薬品の分解を異常に早めて薬効を無効化させてしまうため、医療現場では現在も最重要警戒食品として厳しくチェックされています。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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