オニツカタイガーはなぜ人気?再ブレイクの理由とアシックスの違い

オニツカタイガーはなぜ人気?再ブレイクの理由とアシックスの違いについて押さえておきたい 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

オニツカタイガーの勢いを象徴するのが、アシックスグループにおける圧倒的な成長力です。同社のIR決算資料を紐解くと、オニツカタイガー事業の売上高は右肩上がりの推移を続け、営業利益率においてもグループ全体の収益を力強く牽引しています。では、なぜここまで急激な支持拡大が起きたのでしょうか。取材から見えてきた理由は大きく3点あります。

第1に、世界的な「薄底(ロープロファイル)スニーカー」の世界的トレンドです。長年続いたダッドスニーカーや厚底ブームの反動として、2020年代半ばから足元をすっきりと見せるクラシックなシルエットへ消費者の好みが劇的にシフトしました。1960年代のトレーニングシューズを原点とするオニツカタイガーのミニマルなフォルムは、このファッショントレンドの潮流に完璧に合致したのです。

第2に、訪日外国人(インバウンド)による熱烈な支持です。銀座や原宿の店舗を訪れると、顧客の過半数を欧米やアジア圏の旅行者が占めています。オニツカタイガーは海外市場において「ヨーロッパ発のプレミアムスニーカー」のような洗練された立ち位置で先行認知されていました。円安基調も追い風となり、「日本発祥のクラフツマンシップを誇る憧れのブランドを本国で手に入れる」というプレミアムな購入体験が、強烈な購買意欲を生み出しています。

第3に、映画やポップカルチャーとの歴史的な結びつきです。1978年の映画『死亡遊戯』でブルース・リーが着用し、2003年の映画『キル・ビル』でユマ・サーマンが黄色いトラックスーツに合わせて履いたことで、欧米カルチャーにおいてカルト的なステータスを確立しました。このアーカイブがSNS時代を通じて若いZ世代へ再発見され、タイムレスなアイコンとして定着しています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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