2026年の「五月」が突きつける現実——変わりゆく大型連休の余韻、気候異変、そして私たちの暮らしの行方
だるい。起きられない。チャットを見るだけで動悸がする。いわゆる「五月病」のカルテが、劇的に書き換えられている。
出社回帰を進める大企業と、フルリモートを貫くテック系企業。その狭間で揺れるビジネスパーソンが訴えるのは、従来の「新入社員の適応障害」とは異なる、30代から40代の中堅・管理職層の深刻な燃え尽き症候群だ。ビジネスチャットは24時間稼働し、リアル出社の日には対面コミュニケーションのプレッシャーが重くのしかかる。どこにいても気が休まらない。
都内のIT企業で働く30代のエンジニアは語る。「連休中に完全にオフにした脳のスイッチを、いきなりフル稼働のハイブリッド環境に戻すのは、冷え切ったエンジンを急激に吹かすようなもの。心臓に悪いですよ」。不調を個人の甘えと片付ける空気は消えたが、その分、可視化されにくい疲労の澱(おり)が、日々の生産性を静かに削り取っている。
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