なぜ私たちは今も「くるみちゃん」に心を奪われ続けるのか?『君に届け』屈指の人気キャラクターが教える不器用な恋の美学
くるみの魅力を語る上で外せないのが、彼女の持つ「徹底的な自己プロデュース力」だ。人前で見せる愛くるしい笑顔、計算し尽くされた仕草、男子の心を掴む絶妙な立ち振る舞い。しかし、それらは決して天性の才能だけで作られたものではない。
彼女は自分がどう見られているかを常に客観視し、周囲の期待に応えるための努力を一切怠らなかった。可愛い自分であり続けるためのストイックさ。それはある種の凄みすら感じさせる。中学時代の辛い人間関係のトラウマから「自分を守るための鎧」として身につけた処世術でもあったのだ。自分の弱さを自覚しているからこそ武装する。その痛々しいほどのプライドの高さを知った時、読者は彼女を単なる「意悪なライバル」として突き放せなくなる。
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