尼崎発砲事件の真相と犯人の現在|捜査6年で動いた指示役逮捕の全貌
インターネット上の掲示板やSNS、まとめサイトでは、尼崎発砲事件に関する情報が錯綜し、多くの誤解やデマが拡散されています。調査報道の観点から、ネット上に溢れる代表的な3つの誤解を事実に基づいて是正します。
誤解①:「2019年の自動小銃乱射事件の指示役が今回逮捕された」という混同
ネット検索において最も多い勘違いがこれです。今回、事件発生から6年の捜査を経て逮捕されたのは、2019年の古川幹部射殺事件ではなく、2020年11月に南武庫之荘の組員宅に発砲した事件の指示役(伊丹市の46歳の男)です。2019年の白昼事件については実行犯の朝比奈受刑者がすでに無期懲役で服役中であり、別の事件の捜査進展が混同されて語られているケースが散見されます。
誤解②:「自動小銃は現場で奪われた、または暴発した」という虚偽情報
事件直後、ネット上では「銃が暴発して通行人も多数被弾した」「犯人は自動小銃をその場に捨てて逃げた」といった情報が飛び交いました。しかし公判記録によると、犯人は周到に準備された複数の銃器を携行しており、標的に対して至近距離から集中的に発射しています。通行人に流れ弾が当たらなかったのは単なる奇跡に過ぎず、銃器の威力や取り扱いの実態についてネット上の誇張や事実誤認が多く見られます。
誤解③:「被害者は一般市民で、人違いで撃たれた」という噂
白昼の商店街で起きた事件であったため、「巻き添えになった一般人がいたのではないか」「人違いの誤認射殺だったのではないか」という憶測が一部で囁かれました。しかし前述の通り、標的となった古川幹部は相手組織から長期間行動パターンをマークされており、明確な殺意のもとに狙い撃ちされたものでした。ただし、数十発が連射された現場の状況を鑑みれば、一歩間違えれば大勢の一般市民が犠牲になっていたことは紛れもない事実です。