鈴虫の鳴き声に隠された意味とは?羽の構造や鳴かない原因をプロが解明

鈴虫の鳴き声に隠された意味とは?羽の構造や鳴かない原因をプロが解明について徹底解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。

野生の鈴虫が鳴き始める時期は、地域差があるものの8月中旬から10月下旬頃までが一般的です。梅雨明け後の7月下旬に羽化を始める個体もいますが、繁殖活動が本格化し野外で合唱がピークを迎えるのは夜間の気温が下がり始める8月下旬から9月下旬にかけてとなります。10月末を過ぎて最低気温が15℃を下回るようになると活動は急激に鈍化し、成虫はその短い生涯を終えます。

古来、日本には「虫聴き」の文化があり、鈴虫以外にも多彩な直翅目(バッタ目)の昆虫たちが夜の帳を彩ってきました。しかし、現代では都市化に伴い、どの虫がどのような音で鳴いているのか判別できないケースが増加しています。主要な「秋の鳴く虫」の特徴と聞き分け方を以下の比較表にまとめました。

昆虫の種類鳴き声のオノマトペ音色の特徴・周波数帯鳴く時期(目安)生息環境と生態特性スズムシ(鈴虫)リーン、リーン澄んだ金属音、鈴を振るような透明感(4,000〜4,500Hz)8月中旬〜10月下旬ススキ原、河川敷の草むら、低木林の地表近くマツムシ(松虫)チンチロリン、チッチロリンテンポの速い打撃音、哀愁を帯びた高音(4,500〜5,000Hz)8月下旬〜11月上旬日当たりの良い乾燥したススキ原や土手エンマコオロギコロコロコロリー太く豊かなビブラート、奥行きのある中高音(3,500〜4,000Hz)8月上旬〜11月中旬庭先、公園、畑、草地全般(極めて身近)カンタン(邯鄲)ルルルルル……「鳴く虫の女王」。フルートのような連続音(2,000Hz前後)8月下旬〜11月上旬クズやカナムグラが生い茂る草地の上部クツワムシガチャガチャガチャ……極めて騒々しい連続摩擦音、低周波混じりの濁音8月上旬〜10月中旬温暖な地域のクズ原や森林マージン部

童謡『虫のこえ』では「あれ松虫が鳴いている ちんちろ ちんちろ ちんちろりん」「あれ鈴虫も鳴き出した りんりん りんりん りーんりん」と歌い分けられていますが、現代の野外では松虫よりも鈴虫の方が警戒心が強く、都市近郊の緑地ではエンマコオロギの声を鈴虫と誤認しているケースが多々見受けられます。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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