タイ語で「さようなら」は通じない?教科書が教えない別れの挨拶真相
語学教材の初級テキストを開くと、別れの挨拶として真っ先に掲載されている「ラーゴーン(ลาก่อน)」。カタカナ表記でも広く知られるこの言葉ですが、現代タイの日常生活において「ラーゴーン」はほぼ使われません。その理由は、この単語が内包する「時間的な隔たり」のニュアンスにあります。
「ラー(別れる)」と「ゴーン(先に)」から成るこの言葉は、単なる「バイバイ」ではなく、「今生の別れ」「二度と戻らない旅立ち」、あるいは「恋人との決定的な破局」といった文脈で用いられる極めてドラマチックで重たい言葉です。映画の別離シーンや歌の歌詞、海外へ永久移住する見送りなどで使われるのが関の山であり、退社時や食事の解散時に同僚へ「ラーゴーン」と告げると、「自分は何か取り返しのつかない失言をしただろうか」と相手を余計に動揺させてしまいます。
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