くまのプーさんの裏設定と都市伝説の真相|原作とディズニーの決定的な違い
『くまのプーさん(Winnie-the-Pooh)』の生みの親は、イギリスの作家・劇作家であるA・A・ミルン(Alan Alexander Milne)です。物語の舞台となる「100エーカーの森(Hundred Acre Wood)」は、ミルン一家が暮らした英サセックス州に実在するアッシュダウンの森(Ashdown Forest)がモデルとなっており、原画を手掛けた挿絵画家E・H・シェパード(Ernest Howard Shepard)のスケッチにもその風景が克明に残されています。
作中に登場する少年クリストファー・ロビンは、原作者A・A・ミルンの実の息子であるクリストファー・ロビン・ミルンがモデルです。彼が1歳の誕生日にプレゼントされたハロッズ社製のテディベアや、その後に買い与えられたぬいぐるみたちが、のちの物語の主要キャラクターとなっていきました。
ここで多くの読者が抱く疑問が、「くまのプーさん 本名」にまつわる噂です。作中でプーの家の玄関の上に「SANDERS(サンダース)」という表札が掲げられていることから、「プーさんの本名はサンダース・プーである」という説が広まりました。しかし、原作テキストには「プーはサンダースという名前の下に住んでいた(He lived under the name of Sanders)」と明記されており、これは「サンダースという人物がかつて住んでいた家(あるいはその名札が残る家)にそのまま暮らしていた」という言葉遊びであり、プー自身の本名ではありません。
実際の原作設定におけるプーの最初の名前は「エドワード・ベア(Edward Bear)」です。そこにロンドン動物園で人気を博していた実在のカナダ産アメリカグマ「ウィニー(Winnipeg)」の名前と、休暇先で出会った白鳥の愛称「プー(Pooh)」を組み合わせ、少年クリストファーが「ウィニー・ザ・プー」と改名した経緯が、ミルン自身のまえがき等で語られています。