馬齢を重ねるの本当の意味とは?他人に使うと失礼な理由と正しい例文
なぜ「馬の年齢」が無為な加齢を表すようになったのでしょうか。その語源・由来は、古代中国の正史『晋書(しんじょ)』石崇(せきすう)伝に記された故事成語に遡ります。
当時の中国において、馬は労働力や軍事力として欠かせない家畜でした。馬の健康状態や年齢は「歯の摩耗具合(歯齢)」を調べることで正確に判別できたことから、年齢そのものを「馬齢」と呼ぶ慣習が生まれました。しかし馬はどれほど年を重ねても、ただ草を食み、年老いていくだけであり、人間のように学問を究めたり道徳的な徳を積んだりすることはありません。
『晋書』において、富豪であり政治家でもあった石崇が、自らの人生を顧みて「自分は天下国家に寄与するような徳を修めることもなく、ただ馬のように無駄に歳を食ってしまった」と皇帝に対してへりくだった言葉を奏上した記述が、この言葉の原典とされています。「馬のようにただ生きて年を取ったに過ぎない」という強烈な自己批判の比喩が、現代まで受け継がれているのです。
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