大腸ポリープ悪性画像の特徴とは?良性との見分け方とがん化率を検証
受診者が手にする大腸内視鏡検査写真において、専門医が最初に着目するのは病変の「形状」と「表面模様」です。通常の内視鏡光(白色光)では、良性のポリープは周囲の正常粘膜と似た淡いピンク色を呈し、表面がつるりとしているか、規則正しいイチゴの表面のような顆粒状を保っています。一方、悪性化(がん化)が進んだ病変では、局所的な強い発赤、表面の不自然なびらん(ただれ)、触知した際のもろさによる出血が目立ちます。
現在の大腸ポリープ良性悪性の見分け方において、標準技術となっているのが「NBI内視鏡拡大観察」です。特殊な狭帯域光(Narrow Band Imaging)を照射して粘膜表面を100倍近くまで拡大すると、粘膜表面の微細な毛細血管が茶褐色に、粘膜深部の太い血管が青色に浮かび上がります。
専門医はこのNBI拡大観察を用いて、世界共通の指標である「JNET分類(Japan NBI Expert Team分類)」に沿って悪性度を瞬時に見極めています。
良性の小型腺腫であれば、血管径が均一で規則正しい網目状を描く「Type 2A」に分類されます。しかし、悪性度が疑われる病変では、血管が途中で途切れたり、太さがバラバラに蛇行したりする「Type 2B」、さらには血管構造そのものが消失して表面が不整に崩れた「Type 3」の所見を呈します。内視鏡写真で病変の一部が黒ずんで見えたり、毛細血管の規則性が完全に失われていたりする場合、医師は早期大腸がんの粘膜下層浸潤を強く警戒します。
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