アニメ『トリコ』どこまで描かれた?漫画の続きとアニオリ最終回の真相
アニメ版『トリコ』と島袋光年氏による原作漫画の間には、単なるエピソードの取捨選択にとどまらない、演出および設定上の根本的な乖離が存在します。最大の要因は、放送枠が「日曜午前9時」というファミリー・児童向けの時間帯であった点です。
『週刊少年ジャンプ』本誌でのクッキングフェスティバル編は、敵組織「美食會(びしょくかい)」の総力襲来により、登場人物の肉体損壊、四肢の切断、凄惨な流血劇が容赦なく描かれる青年誌さながらのハードな展開を見せていました。しかし、地上波アニメではBPO(放送倫理・番組向上機構)基準や視聴ターゲットへの配慮から、過激なゴア描写は光のエフェクトや打撲表現へと大幅にマイルド化されました。
さらに物語終盤では、美食會副料理長・スタージュンとの決着のつき方や、謎の勢力「NEO(ネオ)」を率いるジョアの暗躍、そしてIGO会長・一龍と美食會ボス・三虎による頂上決戦の行方が、アニメ独自のものへと強引に改変されました。原作では人間界が壊滅的被害を受ける「メテオスパイス」によって世界が一変し、過酷な「グルメ界編」へのプロローグとなるはずが、アニメ最終話(第147話)ではトリコと仲間たちが前向きにグルメ界へ一歩を踏み出す爽快なラストへとすり替えられたのです。
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