東京ビッグサイトの天井に浮かぶ幻の気象現象「コミケの雲」の正体
なぜ屋内で雲が発生するのか。気象学的に言えば、専門的には局所的気象現象 (マイクロクライメイト)と呼ばれる現象に分類される。数万人の来場者が発する汗や呼吸による水蒸気は、閉ざされた空間の湿度をほぼ100%近くまで押し上げる。
上昇した高湿度の温かい空気は、天井付近で稼働する冷房装置の冷気や、鉄骨で冷やされた天井材に接触する。すると空気中の水蒸気が露点温度に達し、細かい水滴へと凝縮する。これがまさに、屋外の空で水蒸気が冷やされて雲ができる過程とまったく同じメカニズムだ。限界を超えた水滴が集まると、天井から水滴となって滴り落ちる「館内降雨」すら引き起こされる。
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